本屋大賞を予想する。本命は『生殖記』

 本屋大賞の発表(4/9)まで1週間となりました。
書店員さんが選ぶ「読者に読んで欲しい本」というコンセプトの賞です。昨年に発売された本から10冊がノミネートされて、その中から大賞が選出されます。

 私の“推し”は朝井りょうさんの『生殖記』です。
もう一冊選ぶなら野崎まどさんの『小説』

「もっとヒットしても(売れても)良いのに!」って書店員さんが思っているのではないか、というのが選考理由。どちらもタイトルから内容が想像しにくいけど、話としておもしろいのは確かです(詳しく知りたい方は書評サイトをご覧ください)。


 他のノミネート作品では、恩田陸さんの『Spring 』も良いけど前に大賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』とコンセプトが似てるので今回はないかな。青山美智子さんは毎年のようにノミネートされてるけど旬が過ぎた感がある(本来なら2022年に受賞してたと思う、ウクライナ侵攻さえなければ)。一穂ミチさんは直木賞を受賞したばかりだし、『成瀬…』の宮島未奈さんも二年連続はないと思います。

 さて、結果はどうなるでしょうか?

 

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梅田・丸善ジュンク堂が改装中

 丸善ジュンク堂に行ったら改装中でした。
数ヶ月前に行った時も改装中、レイアウト変更中だったからかなり長期間やっています。

書店の数が減っていると聞きますが、丸善ジュンク堂も影響を受けているようです。売り場の縮小を図っているのです。
最上階はテナントに貸し出しましたし、楽譜を買いに行ったのですが、店員に聞くと「芸術だから地下一階に移動しました」と教えられたのに、行ってみるとコミックと画集が置いてあるだけで楽譜は全くありませんでした。

丸善ジュンク堂は平日に行ってもお客さんが結構いるから大丈夫と思っていたけど、本離れが進む中で変わって行かざるを得なかったのですね。なんでも揃っている本屋がどんどん減って残念な限りです。

 

 

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おすすめの本(今年読んだ本の中から)

 書評サイト『本が好き!』に投稿しています。ペンネームはこのブログと同じでhttps://www.honzuki.jp/user/homepage/no14067/index2.html?sort=review_up&mode=1#review-content 「独醒書屋」。
年間で120冊くらいをアップしていて、おすすめは⭐︎5つを付けている本。
その中でも特にお薦めの3冊を紹介します。

『赤と青のガウン』彬子女王
 三笠宮家の長女、彬子女王がオックスフォード留学時の思い出を綴ったエッセイです。
皇族女性として初めて学位を取得した彬子さま。海外での一人暮らしで料理をしたり旅行に行ったりと、日本では思いもしなかった自由な生活に、戸惑いながらも楽しんでいかれる様子が描かれています。実直なお人柄に惹かれます。

『化学の授業をはじめます』ポニー・ガルマス
と言っても化学の本ではありません。大学で化学を専攻していたエリザベスは、女性だというだけでパワハラ、セクハラに遇い、ついには大学を追い出されてしまいます。ひょんなことから出演した料理番組が大ヒット。彼女の合理的な考え方は多くの女性から支持されていきます。海外文学は“敷居が高い”かもしれませんが、サクセスストーリーでおもしろいです。

『叡智の図書館と十の謎』多崎 礼
 多崎さんのレーエンデ物語も良いけど、こちらもおすすめ。砂漠に聳える塔の前にひとりの男が立っていた。少女が現れ「叡智の図書館の扉を開けるには十の謎を解かなくてはいけない」と言う。その十の物語の世界観が壮大で、一つひとつが長編小説にできるのではないかと思うくらいです。ファンタジックな世界を楽しんでください。

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本屋大賞は凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」に

 本屋さんの書店員さんが、みんなに読んで欲しい本を選ぶ「本屋大賞」!
その受賞作品が発表されました。

 大賞は凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」。次点が安壇美緒さん「ラブカは静かに弓を持つ」、3位が一穂ミチさん「光のとこにいてね」でした。凪良さんは2度目の受賞で、これは初めてのこと。安定感があってどの作品も胸を打つ内容です。

 私の”推し”は2位の「ラブカは静かに弓を持つ」です。音楽教室での著作権不正利用を内偵するために、著作権協会の若手会社員が潜入調査するのですが、先生や教室仲間と親しくなっていき悩むという話。
 よかったら読んでみてね!

この3作は書評サイト「本が好き!」に投稿しているので、読むかどうか迷ったら参考にしても良いかも(ネタバレはしてないので安心して)。

『汝、星のごとく』
『ラブカは静かに弓を持つ』
『光のとこにいてね』

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本を紹介するPOP

 職場で作ったPOPです。
今回の企画展示は「お金」がテーマ。

いつもならタイトルを目立つように書くのですが、
今回はキャッチフレーズをメインにしてみました。
この3冊ともお薦めです。どれも価値観が変わるような衝撃を受けた本です。

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信用が持続すればこの理論は正しいと思いますが。

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ベーシックインカムは理想の社会保障制度です。

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笑うセールスマンを描いたつもりですが、似てない?

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お薦めの本

 このブログでも何度か紹介していますが、書評サイト「本が好き!」に独醒書屋のペンネームで投稿しています。去年は100冊くらい寄稿しました。その中でも特にお薦めの本を紹介します。

 

 小説では、青山美智子さん、寺地はるなさん、古内一絵さん、町田その子さんがマイブームでした。ほっこりと心が温まる話が好きです。

「木曜日にはココアを」      青山美智子
「大人は泣かないと思っていた」  寺地はるな
「最高のアフタヌーンティー」   古内一絵
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田その子

「52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞を受賞した町田その子さんですが、私はこちらの方が好き。屈託のある女性たちが、あることをキッカケに前を向くという話です。

ファンタジックな話ですが、「満月珈琲店の星詠み」もお薦め。

 
 ノンフィクションを読んで、日本の将来が心配になりました。給料が上がらない日本、世界の技術革新についていけない日本、真の民主主義が育たない日本。
「安いニッポン」
「2030年すべてが「加速」する」
「オードリータンのデジタルとAIの未来を語る」

ティーンに読んで欲しい本は、
「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」
「「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート志向」
正解のないこれからの時代を生き抜くためには自分らしく生きることが大切で、これらの本が役立ちます。

「モネのあしあと」は原田マハさんによるモネの生涯と印象派絵画の鑑賞方法を紹介している本で、美術好きにはお薦めです。

このほかにも紹介したい本はたくさんあります。書評サイトで是非、参照してみてください。

 

 

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家族をテーマとした本

 図書館では半年ごとにあるテーマに沿った本を集めた「企画展示」をしています。今回のテーマは”家族”。
もともと関心のある分野だったので、リーダーが選んだ本の中には、読んだ本がたくさんありました。

私が作ったPOPを紹介しますね!
どの本もホントにお薦めです!!

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お薦めの本 『満月珈琲店の星詠み』

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 図書館内の本紹介POPを描きました。
たてが1mくらいある大きめの黒板にチョークとパステルで描きました。

全体のバランス、アーチ型にしたタイトル、マスター(猫)とクリームソーダのイラストも良く描けていると思います(自画自賛!)。

この本、お勧めです! 
 満月の夜に突然現れ、極上のスイーツを出してくれるお店
 星詠みをしてもらった客は、迷いを振りきって前を向く
 とってもおシャレな大人のためのファンタジー  

『本が好き!』の書評ページ


あと、最近気に入っている作家は、青山美智子さん、寺地はるなさんです。『本が好き!』に書評を書いているので、よければそちらも見てください。


   

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本を紹介するPOP

 図書館では、本を紹介するPOPを作って利用者に借りてもらえるようアピールしています。

この中で特にお勧めは『「山奥ニート」やってます』。
著者の石井さんは和歌山の山奥に住む現役のニートです。POPにも書いてますが、ニートが集団で自活していて、生活に必要なお金のためにアルバイトもしているそうです。こんな生き方もあるんだなあって思います。

コロナ禍で情報が錯そうする中、真実を見極める目を持ちたいと思うなら、「コロナ時代を生きるためのファクトチェック」もお勧めです。
テレビや新聞の情報も鵜呑みにしてはいけないと分かります。
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今回取り上げた本は、全部過去に読んでいたので書きやすかったです。
POP作成に当たって、自分なりのトレンドがあるのですが、これらは”インパクト重視で作ったものです。実はコロナで閉館が続いているので、早く利用者を迎えられるようになると良いなぁと思っています。

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お薦めの本『満月珈琲店の星詠み』ほか

 読んだ本の書評を『本が好き!』に書いているのですが、ここ半年くらいで特に面白かった本を紹介します。

『満月珈琲店の星詠み(望月麻衣)』
 満月の夜、神出鬼没に現れてお客様に極上おスイーツを提供し、星詠み(占い)で悩みも聞いてくれるお店。
客は素直になって自分の本当の気持ちに気づき、また前を向いて歩き始めます。
こういうファンタジックでほんわか”した話は好きです。

『約束の果て:黒と紫の国(高丘哲次)』
 宴礼射儀に参加した螞九は、そこで至南国の王女、瑶花と出会った。彼の想いは強大な壙国を作り出し、時代を超えて受け継がれていく。ファンタジックで壮大な歴史ロマンです。「日本ファンタジーノベル大賞2019」受賞作です。
第一回の受賞作、酒見賢一さんの『後宮小説』も面白かったですが、それを彷彿とさせます。

『夜空に泳ぐチョコレートグラミー(町田その子)』
 『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田その子さんがそれ以前に執筆した作品です。こちらの方が、私は好きです。
苦難から立ち上がっていく女性たちが描かれています。彼女たちを勇気づけるのは、日常のなかの何気ないことだったり、身近にいる人の存在だったりします。頑張れ!って応援したくなります。

それ以外では、凪良ゆうさんも注目しています。『わたしの美しい庭』が特に良かった。
予想外に良かったのはNEWSメンバーでもある加藤シゲアキさんが書いた『オルタネート』です。王道の青春小説でした。
瀬尾まい子さんの『夜明けのすべて』(2020本屋大賞)、宇佐美りんさんの『推し、燃ゆ』(芥川賞受賞)もお勧め。辻村深月さんの『朝が来る』は映画化もされましたが、家族について考えさせられました。

小説以外でもいろいろお勧めがあるのですが長くなりそうなので、「本が好き!」の私のページをみてください。

 

 

 

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